こんにちは。せんぱくBookbaseの絵ノ本桃子です。

せんぱくBookbaseは2018年6月1日に、はじめてのシェア本屋として開店しました。

はじめて、というとなんだか珍しいことのように思われますが、なんてことはない、店守りと選書を「シェア」してみんなで運営している本屋さんです。

なぜ、「シェア本屋」という形を選択したのか、とか、どうして幼い子供がいるのに本屋を始めたのか、とか。いろいろ聞かれることがあります。

それを聞かれるたびに、「どこから話そうかな」「どう答えたらいいかな」と考えてしまうことがあります。

理由は、ひとつではなく、小さな理由があつまって、「シェア本屋」という結論が生まれました。

そのいちばんの、はじまりのはじまりは、学童ボランティアがきっかけでした。

シニアとこどもを結ぶことを主目的としている民間学童の経営をどうしていくか。という話を聞いた時、学童内に長年入れ替えされていない本棚があったので

「この本棚を町のシニアの人に開放してみてはどうか。棚を管理する日に、ボランティアとして来てもらえれば、本を通じて交流が生まれるのでは」と提案しました。

とはいえ、実際反応があるかはわからないのでご意見伺いとしてツイッターで募集したところ、大きな反響がありました。学童で働いている方からの賛成の連絡もいただきました。

結局、その計画は白紙になったこともあり、今はもうそのツイートも削除したのですが、せっかく大きな反響をいただいたのだからこれをそのまま本屋に応用してみてはどうだろう。

町の人とゆるく繋がれる本屋があれば、孤育ても孤独死も、いずれはなくなるんじゃないか。大げさかもしれないけれど、できる気がしたのです。

当時すでにオンラインで親子読書専門店NanuKという親子読書を提案する活動をしていたので、仕入れや選書は経験していました。よーし、やってみよう! と早速物件を探したら、あっと言う間に見つかったのです。

そこから導かれるように、募集をしたらメンバーが集まり、資金を得て、開店となりました。本当に、あっという間でした。

その、あっという間の日々の記録は、こちらに残っています。
クラウドファンディングに挑戦し、ありったけの思いを込めている記事です。

まだはじまったばかりの、シェア本屋からうまれるおはなし。

リアルタイムで一緒に楽しんでいただけましたら幸いです。

絵ノ本 桃子